遺伝形式:常染色体劣性遺伝

【大基準】

  1. 低身長(小児期に顕著)
  2. 筋緊張低下(先天性重症から晩期発症軽症まで)
  3. 四肢彎曲

【小基準】

  1. 皮膚過伸展性、やわらかく、生パンのこね粉のような皮膚、薄く透けた皮膚
  2. 扁平足
  3. 運動発達遅滞
  4. 骨量低下
  5. 認知発達遅滞

【遺伝子特異的小基準】
1.B4GALT7
① 橈尺骨癒合
② 両側肘関節拘縮または肘関節可動域制限
③ 全身性関節過可動
④ 手掌の単一屈曲線
⑤ 顔貌上の特徴
⑥ 重度の遠視
⑦ 角膜混濁

2.B3GALT6
① 後側彎(先天性または早期発症、進行性)
② 関節過可動、全身性または遠位関節に限局、脱臼を伴う
③ 関節拘縮(先天性または進行性)(特に手)
④ 手指の特徴(細長い、先細り、へら状、幅広い末節を伴う)
⑤ 先天性内反足
⑥ 顔貌上の特徴
⑦ 歯の脱臼、異形成
⑧ 特徴的X線所見
⑨ 特発性の多発骨折を伴う骨粗鬆症
⑩ 上行大動脈瘤
⑪ 肺低形成、拘束性肺疾患

3.SLC39A13
① 青色強膜を伴い突出した眼
② 細かい手掌の皺
③ 母指球筋萎縮、先細りの手指
④ 遠位関節の過可動
⑤ 特徴的X線所見

【脊椎異形成型EDSを示唆する最小限の診断基準】
大基準1、低身長、および、大基準2、筋緊張低下 加えて、特徴的X線所見および他の少なくとも3つの小基準(遺伝子非特異的または特異的)

最終診断には遺伝学的検査が必須である。
両アリル性B4GALT7変異
両アリル性B3GALT6変異
両アリル性SLC39A13変異